Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate
ゆうべ一睡もしない血ばしった眼にこのほがらかな朝の訪れは、あまりに、残酷にさえ感じられる。
実際、瞳が痛いほどの、キラキラとした金色の旭です。
今となっても、丹波は、あきらめがつきかねる。
「あの伊賀の暴れん坊以上の腕ききが、そうたくさんあろうとは思われぬが、案に相違、簡単に承知して、判定人を出すと言うのだけれども、いったい何者であろうな」
オロオロした眼で左右をかえりみても、誰ひとり返事をする者がありません。
「心あたりはないか」
なにか、よけいな一人が、
「ことによったら事によるのでは……」
「なんだ、ことによったらことによるのでは――とは? なんのことだ」
「これは、ひょっとしますると、あの、隻眼隻腕の白い煙みたいな浪人が、飛び出してくるのでは……?」
丹波にとって、丹下左膳は伊賀の源三郎以上のにがて。
「アッ、そうだ! そうかもしれん。あいつがいることを思いつかなんだ。これはまったく、ことによったら事によるかもしれん。ウーム、とんだ藪蛇!」
顔色を変えているところへ、
「おしたくがよろしければ――主人がお待ち申しておりまする」
いやなことを言って、源三郎のほうから使いが来た。