Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate
ションボリうなだれると、お美夜ちゃんはあわててなぐさめにかかって、
「どうしたんでしょうねえ。まさかお奉行様が、嘘をつくとは思われないけれど」
「お奉行さまがどうしたって?」
「いえね、いつか泰軒小父ちゃんに言いつかって、桜田御門外の大岡様のお屋敷へ、お壺を届けに行ったとき、何か御褒美をやろうとおっしゃってくだすったから、あたいはなんにもいらないから、そのかわりに、こうこういうチョビ安兄さんという人の、父ちゃんや母ちゃんが知れるように、お奉行様のお力でお調べくださいって、あたいね、よくよくお頼みしてきたのよ。それがいまだに、なんのお知らせもないんですもの」
「フウム、そんなに思ってくれるとは、ありがてえ。かたじけねえ」
多感のチョビ安、鼻をすすりあげながら、
「大岡か」
と言ったが、これは、私淑する泰軒先生の口まねです。
「奉行だけじゃアねえや。お美夜ちゃんも知ってのとおり、こないだ作爺さんが長屋を出るとき、あの田丸とかいう柳生の家老に、くれぐれも頼んでいったのも、その、おいらの親を探す一件だ。同じ伊賀の柳生というからにゃア、何かあたりがありそうなものだのに、今もってなんの便りもねえところを見ると、あの田丸のちくしょう、作爺さんやおいらをペテンにかけやァがったんだ。