Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate

Aozora Bunko

両手があってもはいあがれないのに、片手じゃアどうすることもできねえだろう。もう死んだかもしれないねえ、小父ちゃん」

穴のまわりに立ちさわぐチョビ安をめがけて、鋤や鍬が殺到した。

「えいッ、小僧、そこのけッ!」

その一人の横顔へ、やにわに振りまわした泰軒先生の一升徳利が、グワン! と当たって、

「オッ! なんだか知らぬが、ばかにかたい、大きな拳固だぞ」

打たれたやつは、頭をかかえてよろめきながら、感心している。

泰軒先生に斬りつけて、みごとにかわされた結城左京は、さすがに十方不知火流の使い手、瞬間に、これは容易ならぬ相手と見破りました。

「ヤ! おれ一人では手におえぬ。おのおの方、刀を! 刀を!――」

一同は鋤や鍬をそこへ投げすてて、もと来た森かげの物置小屋へ、一散走りに引っ返してゆく。

みなが来るまで、なんとかしてこの場をつなごうと、左京が泰軒へ白刃をつきつけて、静かな構えにはいろうとしたとき!

嵐のような多人数の跫音が、地をとどろかしてこっちへ飛んでくる。

驚いたのは、左京だけではなかった。泰軒もチョビ安も、闇をすかして振りかえると、

「先生ッ、先生イッ!」