Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate

Aozora Bunko

ここに越前守、愚楽、吉宗公の三人と同じ言葉をつぶやいた田丸老人、きっと高大之進へ眼をすえて、

「蓋がないではないか、これ、この壺の蓋はどうした」

急にあわてだした家老のようすに、大之進もいっしょにあわてて、

「蓋……と。蓋などは、さっき捨ててしまいましたが――」

「ナ、何? 壺の蓋をすてたと? 馬鹿者めッ! 棄てたとて、まだお庭にころがっておろう。早々に拾ってまいれ、痴けがッ!」

はッ!――とお辞儀をしようとした大之進、なんだか懐中に硬ばった物がはいっているから、フト思い出して、

「あ! ここにございました。手前、受けとって懐中へ入れてまいりましたのを、とんと失念。とんだ粗忽をいたしました」

「言い訳はよい。出しなさい、早く」

こんな壺の蓋なんか、どうでもよさそうなものだのに、お爺さん、年のせいでどうかしてるな――と大之進、心中おかしくてたまらないが、相手が家老ですから、

「中がからっぽで、おまけに蓋がなければ、これこそほんとに身も蓋もない――あいすみません」

差し出す丸い蓋を、主水は待ちきれぬようにひったくって、しばらくジッとみつめていたが、

「うん、そうだ。