Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
あっ、笑いましてございます」
「おお笑ったか、どれよこせ! ……これはいかにも、笑った笑った」
「殿」と紋右衛門声をはずませる。「是非拝借、望遠鏡を」
「さあ見るがいい」と手渡した。
「笑った笑った、笑いましてござる」
「また笑ったか、どれよこせ。……いかにも笑った、得も云われぬ。……立ち去る立ち去る。見えなくなった」
その翌日の同じ時刻に、あたかも物に憑かれたように、宗春天主へ上がったが、見ればやっぱり同じ女が、同じ所に立っていて、同じように妖艶に笑ったものである。
「不思議な女だ、何者だろう? ……これ三弥、紋右衛門、明日もおおかたあの女は、あそこへ来るに相違ない。そち達二人待ち伏せし、うむを云わせず引っとらえ、大奥へこっそり運ぶよう。がただし間違っても、手荒くあつかってはならないぞ」
「かしこまりましてございます」
さてその翌日尾張宗春、同じ時刻に天主へ上った。
「不思議な女だ。心を引く。あんな女は見たことがない。何だか俺はあの女に、魅せられてでもいるようだ。どれ……」と云うと望遠鏡を取った。
じっと覗き込んだものである。
恋地獄尾張宗春
宗春望遠鏡で覗いたが、どうしたものか今日はいない。