Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
と、宗春は立ち上がった。精神衰えてヒョロヒョロだ。フラフラと歩くと戸口へ行った。だが隣室から閂が、ガッシリ下ろされていると見え、押しても突いてもひらかない。
「こっちはどうだろう?」とまたフラフラ、もう一つの戸口へ行ってみたが、やっぱり駄目だ、動かない。
「駄目だ」と呻くと坐ってしまった。
誰もいないか音もない。
またも精根次第に疲労れ、岩壁に寄りかかると尾張宗春、朦朧状態に落ち入ってしまった。
御器所の森、大杉の木の前、ひそひそ話しているお絹とお仙。
「どうしたんだろうね、お仙さん、小蛇が帰って来ないじゃアないか」
「そうだねえ」と云いながら、お仙ヒュ――ッと口笛を吹いた。「帰って来たらしいよ、お絹さん」
「おやそうかい、有難いねえ」忍び龕燈の蓋をあけ、大木の腐穴へ差し向けた。とはたして一条の細紐、スルスルと這い出たものである。
ヒョイと取り上げた組紐お仙、
「胴に紙片が巻き付けてあるよ」
ほぐして読むと鷺組のお絹、「おお有難い入口が解った」
その夜が明けて朝となった時、一人の武士が名古屋城の北手、上名古屋の林を歩いていた。
思案に余った宗三郎
享保年間の上名古屋辺は、いわゆる郷で農家が飛び散り、田畑や林の区域であった。