Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

と云うのは他でもない、先将軍死去にあたり、紀州吉宗が将軍になるか、尾張宗春が将軍になるか、劇烈な競争をしたあげく、とうとう宗春が失脚し、吉宗が将軍になったんだからな。いってみれば当今の吉宗将軍は、宗春にとっては癇癪に障る、憎い憎い敵なのだ。そこでこの俺が膳立てをし、島津を盟主に外様大名、連衡をして徳川家にあたり、幕府を仆そうと計画し、その連衡は成就したが、徳川家の連枝尾張宗春、これを一枚加えると、一層気勢を昂めるので、手を代え品を代え陰に陽に、説き進めてみたが応じない。いかに吉宗は憎くとも、徳川宗家へ弓引くことは、彼といえども怖いのだろうよ。……そこで少しく卑怯ではあったが、ひとつ色仕掛けでたぶらかし、夢中の裡に味方に引っ込み、連判状へ署名させようと、お紋、お前を呼び寄せたんだが、お前の手にも合わなかったらしいな。……が、ああやって捉えてさえ置けば、計画の半分はとげられたというもの、ナニすぐに味方に附けてみせる。……それにしてもこれまでに運ぶには、俺も随分苦心したよ、他人の名義でこの家を建て、中庭から新たに地下道を掘り、『二方遁がれ』の間道へ、連絡したということは、掻い撫での奴らに出来るものではない。