Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
驚いたのは仁右衛門で、
「失礼ながら山影様、その薬草道人様に、何かご用でもございますので?」
「ご用もご用、これ一つだけ。すなわち薬草道人様に、お目にかかってお話し致し、江戸までご同道願うのでござる」
「え、江戸まで? それは駄目です」
どうしたものか萩原仁右衛門、強く横首を振ったものである。今度は宗三郎が吃驚した。
「これは不思議、何故駄目で?」
「出来ない相談でございますよ」
「いよいよ不思議どうしてかな?」
「第一あなた、道人様を、どこでどうして見付けられます」
「山中におられるとおっしゃったが?」
「御岳は広うございますよ」
「いずれこの辺へも参られるであろうが?」
「はいはいおいででございます」
「訳はないこと、その時お逢いし……」
「それが駄目なのでございますよ。まずまずお聞きなさいまし。道人様は名聞嫌い、活き神様で世捨て人、いえ仙人でございます。木曽の代官山村様。八千石の威光を屈し、一度会いたいと礼を尽くし、お招きした時もお拒絶、にべもない返辞をなさいましたそうで。第一俺は金持ちが嫌いだ、権勢家も虫が好かぬ、山を離れて人里へ行く、これが何より億劫だ、こう云われたそうでございます。