Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

するともう一人が早速云う、俺は十五の時暁の鐘をついた! 俺の方が五ツだけ偉かろうとな! するともう一人が負けずに云う、俺は十の時暁の鐘をついた、どうだもっと偉かろうとな。そうやってだんだん糶り上げて行くのさ。最後の人はこう云うだろう。お母さんの腹の中で暁の鐘をついたとな! つかれたお母さんは驚いたろうなあ。……あっちを見ても示威運動、こっちを見ても示威運動! 何故そう示威運動ばかりするのだろう? そんな示威運動をすればするほど、人間が小粒に見られるのになあ。全くどの方面の人間を見ても、だんだん粒が小さくなって来た。……と、こんなことを云い出すと、それまた例の物知りが、薄ッペラだあ――とこう云うぜ。ところがなあ、モカさん達よ、さっきも俺は云った筈だが、薄ッペラということはいいことなのだ。……ではそいつを話してやろう」

いよいよ四辺は静かになった。モカも謹んで聞いている、猪十郎も謹んで聞いている。紅丸も謹んで聞いている。宗春も謹んで聞いている。堀の水も天上の月も、聞き耳を澄ましているらしい。と、道人は云い出した。

「厚手の茶碗というやつは、ひどく脆くてこわれ易いじゃアないか!」