Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
「おや、どこから来たんだろう?」受け取りながら考えた
「烏のお化け、蝙蝠のお化け……と云ったような変な女が、只今裏木戸から参りましてね」
「なるほど」と云うと封を解いた。とたんに膝の上へ落ちたのは、黄紙に包んだ薬ようの物!
「おや」と云ったが懐中した。それからサラサラと文を見た。
と、「ううむ」という呻き声が、八重梅の喉から出たものである。
「おい」と若い衆へ声をかけた。「そのお使いはまだおいでかえ?」
「へい、おいででございます」
「たしかに承知いたしました。――こうそのお使いに云っておくれ。……あの、それからね、駕籠一丁、すぐに裏木戸へ廻すように」
「へい、よろしゅうございます」
立ち去って行く若い衆、後を見送った荻野八重梅、スッと立ち上がるとしごきを解いた。「さあ小仙、着換えだよ」声の調子がピンとしている。
「はい」というと弟子の小仙、ムダも云わずに飛び上がった。
衣裳を肩から辷らかす。痩せては見えるが肉附きがよい。子を産んだことなどないと見え、ムックリ乳房が張り切っている。小仙の着せかける外行を着、シャンと帯を結んだ時、
「へい、お駕籠が参りやした」若い衆が知らせて来た。