Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
「おやマアそうかい、大洞なんだねえ、へえそっちにいらっしゃる。嬉しいわねえ、マアよかった。じゃあそっちへ行くとしよう、有難うよ、蝮さん」
蝮を畚へ入れた組紐のお仙、大洞の方へ歩き出した。
陽は明るく、日本晴れ、昔を思い出させる草いきれ、風は涼しく、小鳥は飛び、人気がないのでちょっと寂しい。しかし行手に恋人がいる、こう思うと浮き浮きする。だがいったいどうしたんだろう、行っても行っても草の斜面、道がだんだん細くなり、そうしていつの間にか消えてしまった。
「おかしいねえ、おかしいよ。いつの間に道が消えたんだろう? 迷児になっちゃった、困ったわねえ」考えたが追っ付かない。
「ではもう一度、蝮占術」一匹掴み出し草間へ置いたが、その蝮ひどく不親切と見え、草を分けて逃げてしまった。
「あっ、しまった!」と手を拍ったものの、大蛇使いのお仙としては、一世一代の失敗といえよう。
「仕方がないから帰ろうよ」道標の方へ引っ返した。しかし一旦迷った道は、容易に目付かるものではない。
次第に日が暮れ、霧が起こり、峰には夕陽が残っているが、麓を見れば薄暗い。
「今夜は野宿だ、仕方がないよ」