Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
「なるほど」と道人頷いた。「さてはお金が欲しかったので。……しかしご様子を見たところ、貧しいご身分とも思われぬ。……大金を盗んで何んにされるな?」
幹之介無言、返辞をしない。
「いやよろしい」と薬草道人、押して訊こうともしなかったが、卒然として口を切った。「恋でござろう、幹之介殿! この見当決して外れぬ。お隠しなさるな、お打ち明けなされ。……武家の娘ごでござるかな? それとも市井の婦人などで?」
「はい」と観念した幹之介、「女太夫にございます」
「女太夫? ああさようか。……で年は? あなたよりも?」
「いささか上にございます」
「さてはそそのかしに逢われたな」肺腑を突いた言葉である。「他国しようというような、相談をされたのではござらぬかな? そのため大金必要となり……」
「はい」といよいよ観念し、「それに相違はござりませぬが、むしろ他国は私より、持ちかけましたものにございます」
「眠剤と偽わって砒石の大毒、そなたへ渡したのもその女でござろう?」
「それとて女としましては、砒石などとは夢さら知らず、やはり眠剤と心得て、手渡しくれたものと存ぜられます」
「たしかにさよう思われるか?」