Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

気の毒そうに云いつづけた。「きなされ、のたうちなされ、血だらけになって戦かいなされ! 行き詰まったあげくに何かを得ましょう! 死か悟りか何かをな! さようなら、おいでおいで!」

裏門を指さしたものである。物云わず立っていた幹之介、すすり泣きの声を洩らしたが、

「道人様!」と縋ろうとした。

「私ではあるまい、縋るものは!」

「はい」と云うと手を放した。

「おいでおいで、迷妄の旅へ!」

フラフラと歩いて行く幹之介、姿が見えなくなった時、笑い声遠々しく聞こえて来た。

「向こうには明るい広間がある。だがこっちには暗い露路! 人生の表裏、光明と暗黒! 合一する期は、あるやらないやら! だがあるように努めたいなあ」薬草道人空を仰いだ。「いつも綺麗なのはお星様だよ」

独り言を云ったがちょうどこの頃、太郎丸の屋敷の屋根棟で、同じく星を眺めながら、話をしている人物があった。島津太郎丸と西川正休。

聖者星の光芒燦然たり矣

島津太郎丸の御器所の屋敷、その屋根棟の物見台、そこに立っている太郎丸と正休、ジッと天文を睨んでいる。

「異象はないかな、求林斎?」嘲笑うように太郎丸が云う。「今夜こそなければならない筈だ」