Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
逢って上げたいねえ、快く! ……でも妾には役目がある。自分で自分のままにならない」
ションボリとして佇んだ。
だがいったい荻野八重梅、こんな早朝にこんな所へ、何んの用があって来たのだろう? そうしていったい荻野八重梅、どこに住居しているのだろう? 薪十郎の眼を潰し、半死半生にしたからは、小屋へ帰ることは出来ない筈だ。薪十郎に訴えられたら、捕らえられて処刑にされなければならない。
八重梅は町方に住んでいた。本来なればあの夜すぐに太郎丸の屋敷へ逃げ込んで、かくまって貰うことも出来たのであったが、城方の役人が取り巻いていて、潜って入ることが出来なかった。そのうちとうとう太郎丸、衆と海上へ引き上げてしまった。どうすることも出来なくなった。そこで止むを得ず桑名町の裏店、そこへ一時の隠れ家を構えた。
そこへ突然昨夜のこと、烏組の一人が忍んで来て、お紋の伝言をしたのである。
――「明早朝浅間の社地で、こっそり逢いたい」という伝言であった。
「まだお紋さんには逢ったことがないが、いったいどんなお方だろう? ……太郎丸様の旨を受け、何かを云い付けに来るのだろうが、むずかしい仕事でなければよいが」