Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
神代原と萩原との、真ん中どころの山道である。
「山窩が出たよ、山窩の野郎が、オーイ、オーイ、誰かおいでヨー、旅のお方を虐めているヨー!」
「これこれ」と伊集院は両手を拡げ、娘の行手を遮ぎった。「ちょっと聞きたい、待ってくれ、山窩が出たということだが、どの辺へ出たな、それが聞きたい」
「へえ」というとその小娘、吃驚りしたように立ち止まったが、「アイ、今日は、いいお天気、明日も晴れだよ、大丈夫。ほんとに不思議ったらありゃあしない、天気がいいと谷の水までが、笑い声を高く上げるんだものな、こいつがお前さん曇るとなると、泣き声に変るから面白いよ。西が晴れると虹が立ち、東が曇ると嵐が吹き、北に一旦雲が湧くと、大雨になるから恐ろしいよ」
「いやいや天気の話ではない、山窩のことだ、な、山窩の、どこかへ山窩が出たといったが、どの辺へ出たな、教えてくれ」
「アイ妾は一人娘さ、大事な子だということだよ、父ちゃんの名は彦兵衛さ、母ちゃんの名はお榧てんだ、浜路姉さんはいい人で、そりゃあ本当に可愛がってくれるよ」
「いやいや違う、そうではない、山窩の話だ、解らないかな?」
「道人様は偉い方さ、只で薬をくれるんだからな、そこで父ちゃんは大信仰さ、画像があるよ、道人様の。