Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
そこを目掛けて斜めに落とした、宗三郎の太刀につれ「ウン」という呻きが聞こえたが、俄然体が縮こまってしまった。つまり尻餅をついたのである。
「大変弱いの、もう帰れ! 右の肩が膨れ上がるかもしれない、家へ帰って膏薬でも張れ。俺を怨むなよ、責任はない」
どうやら胸に落ちたらしい、ヒョロヒョロ立ち上がると敵の武士、バタバタと木蔭へかくれてしまった。が、どうだろう、それと引き違いに、二人の人影が現われた。やっぱり武士だ、構えを付け、左右に分かれて逼って来た。
「うむ、また出たな、これは不思議、物取りや辻斬りではなさそうだ」ピカリと心を掠めたのは、太郎丸一味のことであった。きゃつら海上に船を浮かべ、いまだにいるということだが、さてはいつの間にか上陸し、襲って来たのではあるまいかな? もしそうなら油断はならぬ、確かめてみよう、もう一声!」そこで宗三郎声をかけた。「汝ら太郎丸の手の者か? 返辞がなければそう認める! 認めた以上許さない! みっしり斬るぞ! よろしいかな?」
だがやっぱり返辞がない。ジリジリと逼って来るばかりだ。
「いよいよそうだな」と宗三郎、ここに初めて斬る気になった。