Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
「高い所にいるからであろう」
「彼寂寥の王座に住み、大衆に囲繞されて孤独を保ち、涙を流さんとして笑みを含む。人主の境遇でございます」
「では仙人の境遇は?」
「あぶなっけのない遠い所から、ただ俗流を罵るだけのもので、いい得べくんば卑怯者!」
「そうでもあるまい」と宗春は云った。「露ニ泣ク千般ノ草、風ニ吟ズ一様ノ松――やはり寂しい境遇ではないか」
「琴書ハ須ラク自ラ随ウベシ、禄位用ッテ何カセン――こういう境遇でございます」
「なるほどな、そうかもしれない、物慾を一切去ってしまえば、かえって心は賑やかかもしれない」
「徹底した利己主義者! これが仙でございます。思うがままに振る舞いますので」
「艱難相継いで来るごとに、私はお前を思い出すだろう」
「山からすぐに呼びかけましょう、お働きなさりませ、お働きなさりませと」
「うむ、頼む、呼びかけてくれ」
「いえそうではございません」薬草道人暗示的に云った。「いつもいつも殿のお心の中には、私が住んでおります筈で」
「ああそうだ!」と宗春は云った。「俺はお前をさえ抱いている」
「多角的で綜合的! それが殿でございます」
「ではお前よりも私の方が偉い!」