Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
「山影氏、しばらくでござった」
「どなたでござるな?」と宗三郎、訝しそうに足を止めた。
笠を脱いだ旅の者、薩摩の藩士伊集院五郎。
「おっ、貴殿は伊集院氏」
「さよう」と伊集院冷やかに、「両国広小路の大蛇使い、お仙と申す美婦を中に、ちょっと鞘あてをした伊集院でござる」
「いやいやそればかりではござるまい」山影宗三郎用心をした。「小仏峠、さては甲府、または木曽の福島で、拙者に仇をしかけたは、貴殿を置いて他にはない」
「さよう、いずれも拙者でござる」伊集院五郎ニヤニヤし、「それと云うのも主君同志、柳営にての争いが、家来にまでも伝わって、怨みを重ねたというものさ」
「そうして今のところでは、拙者の方に勝ち目がある。御岳山中に古今の名医、甲斐の徳本が身を隠し、薬草道人と名を改め、居を定めているようだの」
「うむ」と伊集院詰まったが、「いやそいつはまだ解らぬ、もしも薬草道人が、事実甲斐の徳本なら、住居を突き止め叩っ切るばかりさ」
「不埓!」と宗三郎眼を怒らせた。「拙者御岳にいる限り、そういう殺生は断じてさせぬ」
「そういう貴殿のお命を、実はここで戴くつもりさ」
「まずまずそれはなりますまい」