Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
「野郎!」と叫ぶと命知らず、一人の山窩が飛び込んで来た。ザックリ一太刀、出鼻を利用し、宗三郎右肩へ切り付けた。
「ワッ」というと突んのめり、虚空を掴んだが手の指が、見る見る紫の色となり、二度ばかりうねると動かなくなった。
「強いぞ強いぞ、要心要心!」
口々に叫んだ山窩ども、ジタジタと後へ退いた。
宗三郎動かない。返り血一滴浴びていない。やんわりと握った太刀の柄、居付かぬように動かせば、大倶利伽羅広光鍛え、乱れ雑りの大業物、鉾子先から鍔際まで、傾むく夕陽に照り返り、ブ――ッと虹を吹きそうだ。
と、宗三郎飛び込んだ。「三つの先」のその一つ、「我より敵へ懸かるの手」だ、正面の山窩の右の腕を、肩の附け根から切り落とした。「ガッ」という悲鳴、そのとたんに、飛び込んで来たもう一人の山窩、野太刀を揮うを払い上げ、片膝敷くと掬い切り、五枚目の肋を三日月に、内臓深く切り込んだ。迸る血、ドッタリと、もんどり打って仆れたが、ムーと呻くとガリガリと、地面を引っ掻いたものである。
後に残った三人の山窩、ワーッと叫ぶと逃げかけたが、行手に廻った伊集院、「逃げれば切るぞ!」と一喝した。