Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
その真ん中に浮かんだは、生白い昼の月である。ドッと颪して来た御岳嵐、なびくは雑草、波を蜒らし、次第に拡がり、まるで海だ! 泡となって漂うのは、咲き乱れている草の花! 掻き立てられた薬草の香が、プーッと野っ原を吹き迷う。
分を盗むは尺を盗む、寸を盗むは丈を盗む、ガッシリ構えた敵に向かい、ジリジリ迫り寄せるという事は、容易なことでは出来難い。それにも関らず伊集院、爪先で地面を刻みながら、ジリジリと宗三郎へ寄せて行く。只者ではない、腕があるからだ。敵の寄り身に驚かず、悠然立っていることは、それにも勝して至難である。それにも関らず宗三郎、進まず退かず居待ち懸け、生え抜いたように立っている。
と、伊集院飛び込んだ。双手突き! 全く同じだ。振り下ろした宗三郎、チャリンと二合目の太刀の音、間髪を入れず飛び込んだが、南無三宝、木の根につまずき、ドッと仆れたと見て取るや、「しめた!」と叫んだ伊集院、真っ向から拝み打ち! あッ、やられた! と思ったとたん、倒れながらの早業である、小刀抜いて足を薙いだ。
どっちが早く着くだろう?
足は薙がれたが伊集院、切られるようなヤクザではない。