Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
さてその後に引き添ったは、他ならぬ彦兵衛老人で、頭巾、袖無し、平素のままだ。尚タラタラと続くものは、狼に猿に兎の群。頭上に円を描きながら、低く翔けるは梟である。道人の肩に停まったは、眼を病んでいる白烏。……人畜鳥類の一行列、粛として進んで来る。
気を奪われた山窩の群、無智の者だけに迷信深く、且つは薬草道人の、あらたかの噂も聞いていた、浜路を地上へ舁き下ろすと、額を地に付け土下座をした。
と、差しかかった道人の一行、ピタリと止まったものである。
「小父様!」と叫ぶと酒場の浜路、彦兵衛の袖へ縋りついた。
「おお、浜路様……どうなされた?」
「ハイ、悪者の山窩達が……」
「うむ」というて彦兵衛の眼が、威厳をもって輝いた。「誘拐そうとしましたかな」
「どうぞお助けくださいまし」
「ご安心なされ、大丈夫!」彦兵衛小腰をかがめたが、「道人様へ申し上げます、萩原部落の仁右衛門の娘、浜路と申してよい娘ご、お目をおかけくださいますよう」
すると道人微笑したが、「ああさようか、浜路さんで、よいご器量、健康そうでもある。私はなこの山の乞食坊主、決して恐れるには及ばぬ。それはそうと浜路さん、どうやらお怪我をしたらしいの」