Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
金は取られるわ、女は取られるわ、その女はドロを吐くわ、彼奴の計画これでメチャメチャ。万事世の中こういきてえなあ。……だがな、お仙、云って置くが、俺は江戸へは帰らないよ」
「ええ」と云ったが組紐のお仙、ここでじっと考え込んだ。「浜路さんがいるからでございましょう」
「え?」とこれには宗三郎、度胆を抜かれた格好である。「どうして知ってる、そんな人を?」
「知っている訳がございます」
「驚いたなあ、これには驚いた」
「たんとお驚きなさいまし」
「ナニ、そんなにも驚かない。だがどうも驚いたなあ」
「お気の毒さまでございます」
「気の毒がられる覚えはない。だが……」と云うと眼を閉じた。
その顔を見詰めたお仙の眼に、ありありと嫉妬の浮かんだのは、大蛇使いという商売がら、物凄まじく思われた。
と、眼を開けた宗三郎、お仙の顔を眺めたが、「お仙、正直に云って置こう。浜路というのは水戸家の旧臣、今は萩原の名主役、仁右衛門という人の娘ごだ。たいへん活溌で別嬪だ。そうして俺に親切だ。俺の方でも好いている。しかし……」と云うと宗三郎、にわかに厳粛の顔をした。大事を明かそうとするらしい。
懸賞の品は宗三郎