Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate

Aozora Bunko

もしやあなたは、但馬の宗彭沢庵どのではありませぬか。美作の吉野郷では七宝寺に長らく逗留してお在でた……」

といいかける言葉の途中から、沢庵もはっと思い出したらしく、隅にあったほの暗い灯皿の芯をかきたてて、じっと、薦僧のまばらに光る白い髯や、削げた頬を見つめていたが、

「あ。……青木丹左衛門どのじゃないか」

「おう、ではやはり、沢庵どのでございましたか。おお穴でもあればはいりたや。変り果てたこの身のすがた。宗彭どの、むかしの青木丹左と思って見てくださるな」

「意外や、ここでお目にかかろうとは。――もう十年の前になるのう、あの七宝寺の頃からは」

「それをいわれると、氷雨を浴びるように辛うござる。もう野末の白骨にひとしい丹左なれど、ただ子を思う闇にさまようて、生きながらえておりまする」

「子ゆえにと? その子とは、そも何処にいて、どう暮しておるのか」

「うわさに聞けば、そのむかしこの青木丹左が、讃甘の山に狩り立てた上、千年杉の梢に縛し上げて苦しめた――当時のたけぞう――その後宮本武蔵とよぶ人の弟子となって、この関東へ来ておるということなので」

「なに、武蔵の弟子」

「されば――そう聞いた時の慚愧――面目なさ――。