Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate
「俳諧のお招きなれば、他にふさわしい風流者がござろう。気まぐれに、当地の俳莚へ、誘われたことはあるものの、生来、雅事を解さぬ野人でござれば」
「あいや。何も、俳莚を開いて句をひねろうというのではない。亘殿には、仔細あって、其許を知っておられる。――で会いたいというのが趣旨。また、武辺ばなしなど、聞きもし、話もしたし――というのであろうと存ぜられる」
手習子たちは皆、手を休めて、先生の顔と庭に立っている二人の侍の顔とを、心配そうに見較べていた。
武蔵は、黙って、そこから縁先の使いを、正視していたが、考えを決めたものとみえ、
「よろしゅうござる。お招きに甘えて参堂いたそう。して、日は」
「おさしつかえなくば、今夕にでも」
「亘殿のおやしきは、どの辺?」
「いや、お越し下さるとあれば、その時刻に、駕を向けて、お迎えに参ろう」
「然らば、お待ちする」
「では――」と、使いの二人は、顔を見あわせて、頷きを交わしながら、
「お暇しよう。――武蔵どの、御授業の中、失礼した。では相違なくその時刻までにお支度おきを」
と、帰って行った。
筆屋の女房は、隣の台所から、顔を出して、不安そうに覗いていた。