Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate
そこへ。
船着きの桟橋の方から、
「佐助でございます。大旦那、何か御用でございますか」
「おお佐助か。べつに、他の用じゃないが、お前には今日、大役を頼んである。念を押すまでもないが合点だろうな」
「へい。ようく心得ておりまする。こんな御用は船師一代のうちにもないことだと思いまして、今朝はもう暗いうちから起きて、水垢離をかぶり、新しい晒布で下っ腹を巻いて待っておりますんで」
「じゃあ、ゆうべも吩咐けておいたが、舟の支度も、いいだろうな」
「べつに、支度といって、何もございませんが、たくさんな軽舸の中から、脚の迅い、そして穢れのないのを選って、すっかり塩を撒いて、船板まで洗って置きました。――いつでも、武蔵様のほうさえ、お支度がよければ、お供をするようになっております」
四
太郎左衛門はまた、
「そして、舟は、どこへ繋いでおいたか」
と、たずねた。
佐助が、いつもの船着きの岸に――と答えると、太郎左衛門は考えていたが、
「そこでは、お立ちの際、人目につく。――どこまでも、人目だたぬようにというのが武蔵様のお望み、どこぞ、他の場所へ廻しておいてもらいたいのう」
「かしこまりました。