후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
ところが嗣いで起こった宗因の一派に至っては、あまりにも空想が奔放であった。故事と世事とを最も豊富に採用しつつも、自分たちは是によって抑留せられようとせずに、専らその学問見聞の向こう側に突進して、勝手な夢の世界を描き出していたのである。芭蕉の弟子の中でも、才子其角はほとんとその一生の間、他の人々も初期にはみなこの句風にかぶれている。うっかりと是をもあの時代の世相史料に取入れたならば、どんな間違った史観に陥るやら知れなかったのである。
だからこの正風の境目のはっきりと区切られるまでの間、あまり深々と立入って見ようとする人の無かったことは幸いでもあった。たとえば『冬の日』の中で人のよく知っているいわゆる神釈の附句、
三日の花鸚鵡尾長の鳥軍 重五
しら髪いさむ越の独活苅 荷兮
もしくはその第四の巻の、
流行来て撫子かざる正月に 杜国
つづみ手向くる弁慶の宮 野水
寅の日の旦を鍛冶の急起きて 翁
などは、今でも何処かにそういう事実があるのだなどいう者があるが、私にはまったくの作り事としか思われない。春から夏の初へかけて忌わしい凶事が続くと、早々その年をおしまいにするために、流行正月と名づけて六月の朔日に、もう一度餅を搗き正月の形をする風習は、いかにも江戸の初期には