후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
二
余剰は貯蔵させるが、遠国は力めてその大部分を交易に宛てしめ、軽物にして京へ上せるようにする。是があの時代の地方財政法であった。一種の農業倉庫であったが、動機はもっぱら行政の便宜にあり、貸稲の制度もむしろ年々積替の必要から起こっていたらしく、その計算はまたあまりにも大まかであったために、余得は追々に土地の豪族を長養することになった。そうして彼らの勢力が境を越え、軍陣の往来が盛んになると、俵物の必要はさらに加わってきて、もはや伏見稲荷の御神像のごとく、稲を担いで遠く行く者は、見かけることができぬようになったのである。
二
この籾俵化の以前の状態が、今でもわずかながら窺われるのは、沖縄県北部農村のイネマヂン(稲真積)である。この辺から奄美大島にかけて、最も特色を認められている高倉の構造なども、その外形から見て明らかに是から進化したものと言えるが、稲真積の方は収穫の季節ごとに、臨時に設計せらるる貯蔵法であった。場処は大抵は耕地の附近に、石を土台にして円い形に、稲の穂先を内側にして積み上げて置く、きわめて簡易且つ悠長なる様式のものであるが、その分布は弘く日本の南北の果まで及んでいたようである。