후리가나로 읽는 일본 고전
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
柳田 国男의 木綿以前の事(もめんいぜんのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,586자 · 348화면
それを平凡きわまる食料品店の商品にしたのが、つまりは近代の文化である。それよりもさらに著しい変化は衣類で、手機も糸引き車も今は博物館に行って見るばかりになった。欧羅巴の方も是と同じで、女たちはそれを写真にとったり画で見たりして、噂をしている有様であるが、しかもそれがことごとく最近の産業革命の所産でもないのは、日本などでは木綿が入って来た際に、すでに一つの激変があったのである。木綿は我邦では暖かい土地にしか作れない。関東地方が多分その北限であった。すなわち東北隅の三分の一だけは、綿を輸送しまたは古綿を買い入れていた。中央部の木綿を栽培する地方では、綿桃を摘むのからが女の仕事で、小さな綿繰り器を家々に持っていたが、それでも綿打ちだけはもう男の職人があった。彼らは綿を打つ大きな弓を携えて、村から村へ渡りあるいていた。その専門家に打ってもらった繰綿を、よく働く家では女たちが、篠巻きという管に巻いてヨリコを作った。ヨリコはまた綿飴ともいう土地があり、上方ではジンキとも呼んでいた。綿を栽えぬ土地ではこのヨリコを買い入れて、めいめいの糸を紡いだのである。それから糸にしてからも、紺は手染めができないので、あの頃ぽつぽつできていた職業の紺屋に誂えて染めさせ、機を立てる段になって始めて女の手わざに移ったのである。