후리가나로 읽는 일본 고전
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ちけむりてんめいじん
血煙天明陣
国枝 史郎
国枝 史郎의 血煙天明陣(ちけむりてんめいじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 191,184자 · 379화면
漫然とした旅ではなく、天変地妖と田沼の悪政とで、中央は腐敗し地方は疲弊し、社会全体綱紀が弛み、町民百姓の直接行動が流行り、農民達は一揆を起こした。そうして将来いよいよますます、そういう傾向になるらしい。――と、そんなように感ぜられたので、地方の様子を視察して来ようと、それで出かけた旅なのであった。
事実この時代の天変地妖は、物恐ろしいほどであって、明和七年から八年にかけ、諸国は非常な旱魃に襲われ、小田原のごときは一日一人に、水一升とされたほどである。
安永二年には疫病流行、三月から九月までで江戸市内だけで、十九万人が死んだそうである。
天明三年に勃発したところの、信州浅間山の大爆発は、前代未聞というべきであって、七月六日に青灰降り、七日に至って軽石降り、八日の朝に至っては、藤岡あたり灰八、九寸つもり、高崎辺は一尺四、五寸、松井田に至っては三尺もつもり、軽井沢、沓掛、追分などへは、二抱えもある大石降り、人家ことごとく倒壊し、山を出た猪、熊、大蛇など、人畜を無数に殺傷し、川水かれ、ある水は熱湯となり、山林すべて火となって燃え、やがて山ヌケ出現し、田畑家屋人畜草木を、一挙にして埋め尽くし、縦二十五里、横七、八里、一物なきまでにしてしまった。