후리가나로 읽는 일본 고전
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ちけむりてんめいじん
血煙天明陣
国枝 史郎
国枝 史郎의 血煙天明陣(ちけむりてんめいじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 191,184자 · 379화면
乱闘卍巴
一
空に星あってきらめくばかり、地上には闇が閉じこめている。
火事があって十数軒焼け、板囲いもせずそのままにして、日を経たという空地であった。周囲を囲繞して人家はあったが、そうして恐らくは家の人々、既に眼ざめているようではあったが、戸を開け覗いて飛び込まれでもしたら、一大事とあってひっそりと、眠っているように静まっていた。
闇の中に闇をひときわ黒め、中段に刀を構えている相手の――九十郎の姿が熊太郎に見えた。
熊太郎も中段、心押し静め、既に十数人斬り斃しながら、腕にも肩にもしこり一つ来ない、柔い体を柔く保ち、仕掛けては行かぬ「居待ちがけ」に、しっくりと構え呼吸を整えた。
徐々に左へ廻り込む、九十郎の姿が感じ見えた。
(来るかな?)
刹那疾風迅雷! 豹! さながら斬り込んで来た。
宛としてこれ大鷲の羽搏き! サーッと横へ熊太郎!
乱闘卍巴
一
太刀音あった!
後は寂寥!
位置が変わったばかりである。
とはいえ無双の剣豪にして、この人と刀を合わせるもの――しかも相対の闘いにおいて、刀を合わせ得られるもの、江戸の一流剣客の中に、あるであろうかないであろうかと、そういわれている熊太郎と九十郎は一合したのである。