후리가나로 읽는 일본 고전
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ちけむりてんめいじん
血煙天明陣
国枝 史郎
国枝 史郎의 血煙天明陣(ちけむりてんめいじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 191,184자 · 379화면
で、甲州へ行って見た。
石和の貸元源太郎というのが、
「その男なら二月ほど以前に、信州路へ落ちて行きましたよ。人の噂だから確かとはいえぬが、諏訪の高島に身を落として、くすぶっているとかということで」
と、そう親切に話してくれた。
そこで諏訪の地へ来たのであった。
「敵討ち! それはそれは」
と、又助は意外に驚いたらしく、胸を反らせて大仰に云った。
「いやそれはお勇ましいことで、ふうむ、敵討ち! 敵討ち! ……で、敵の名は何んと云われますな」
「臼杵九十郎と申すものでござる」
敵討ちと明かしてしまったからは、敵の名ばかり隠したところで、仕方がないとそう思って、正直に範之丞は云ってしまった。
「九十郎! 臼杵九十郎! ……ふうん、臼杵九十郎!」
ギョッとして又助は唸るように云った。
「ご存知でござるかな? ご存知なら……」
大仰に驚いた又助の様子に、範之丞は不審を打ち、顔を見守り熱を持って訊いた。
と、それまでは無言をつづけ、兄の傍らに引き添って歩き、二人の話を聞いていた織江が、同じように熱のある声で云った。
「もしご存知でござりましたら、任侠のお心をもちまして、居場所お知らせくださりませ」