일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

国枝 史郎의 血煙天明陣(ちけむりてんめいじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 191,184자 · 379화면

아오조라 문고

範之丞の姿がどこにも見えない。

湖へ落ちて沈んだのである。

刀をヒョイと肩へ担ぎ、九十郎はツカツカと崖ぶちまで行ったが、及び腰をして覗き込んだ。

眼の下に波紋が描かれている。

泡の浮かぶのが仄かに見える。

「水葬礼! 世話はなかった。……彼奴水練も知らぬそうな」

しかし向こうの水面へ、範之丞の姿がポッカリ浮かんだ。

「こいついけない、浮かび出おった。……飛び込んで行って刺し殺してやろうか?」

夢中で水を掻き沖の方へ出て行く、範之丞の姿へ眼をつけながら、そう九十郎は呟いた。

が、その瞬間沈んでしまった。

「やっぱり水練知らねえのだ。……沈んだ沈んだもう出て来まい」

しかし二、三度範之丞の姿が、それからも水面へあらわれたが、水を飲んでの苦しまぎれ、断末魔の空もがきらしく、時々水を掻くばかりであった。

やがてそれさえしなくなった。

全く姿が消えてしまった。

「よし」

と呟くと九十郎は、芒原の方へ眼をやった。

ポツポツと燈火のともっている、城下町の方へ人の塊りが、何かを宙へ捧げながら、走って行くのが絵のように見えた。

「とうとう織江もとらえられたそうな」

九十郎は呟いた。