일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

国枝 史郎의 血煙天明陣(ちけむりてんめいじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 191,184자 · 379화면

아오조라 문고

三軒の廃屋の右の外れの一軒――その奥まった部屋の隅に、伊織の範之丞とお玉のお吉とは、寄り添いながら坐っていた。

もう二人は他人ではなかった。精神も肉体も他人ではなかった。

一揆の衆徒が寄せて来た。残酷な目に逢わされようもしれない。とはいえ駈け出して逃げもならない。隠れ得られるだけは隠れてみよう。――こうしてこの部屋へ隠れたのであったが、聞こえて来る音や声で知れた。血なまぐさい所業が行われたらしい。恐ろしさに二人は抱き合った。

思いを晴らし心を展ばし、観じてみればこれまでの辛苦、お吉にはかえって楽しみであった。

(これで妾ア死んでもいいよ)

側の三味線に手が触れた。

和み充ち足りた心には、四辺のおどろしい風物も、これからの危険も苦にならなかった。

※(歌記号、1-3-28)二人が結ぶ白露の

弾き慣れた辺をふと弾いた。

(そうさ二人で結んだのさ。……嬉しいねえ……はずかしかったが……)

※(歌記号、1-3-28)眼元で拾うのべ紙の

その時隣家から人声が聞こえた。

十五

隣りの家で声を立てたのは、ままごと狂女のお浦であった。

三味線の音色に引かされて、裏縁の方へ出て行ったとたん、親子狐が三匹ながら、ノソリとばかり立ち上がった。