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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

一月七日

一月八日

一月九日

白く、大きくつるりとしていたおなかに、こわい凹みが出来て、傷である。決してないようにはならない。それをまざまざと感じ、心の傷とこういう傷と比べる気になった。こういう傷をもし心にもっていたとしたら、何と切なかろう。何かにつけそこにふれる、するといつも特別な感じで感じられるという風であったら。

一月七日(土曜)

〔発信〕第三信

一月八日(日曜)

〔受信〕第一信

この辺の日記は手帖からうつす。きょうからガーゼにおつゆがついていなかった。大出来なり。十日にかえることにきめる、と書いてある。

mからの第一信、やさしい手紙。終りに今年もよく学びよく慰とかいて消して力になってと直して書かれている。この字が消されていること、そして自然そういう字が出たところに何か云いつくせぬものを感じる。

一月九日(月曜)

〔発信〕第四信

寿江子 面会

夜急にゾーゾーとかぜをひくかと思ったが無事におさまった。あしたかえると思うと落付かず。うちで誰が待っているというのでもないのに。これで、家に旦那さんの待っている妻君であったらどんな心持がするであろうか。そんなことを考える。

先に、市ヶ谷からかえっていきなりい号の下に寝たとき、ひとは家へかえって眠られないという。