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にっき
日記
宮本 百合子
23 一九三九年(昭和十四年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页
七月二十四日
七月二十五日
そこに生じる悲劇。
七月二十四日(月曜)
田村俊子の「あきらめ」「みいらの口紅」等よむ。四十年代初頭の日本の混乱が実に出ている。
七月二十五日(火曜)
〔受信〕速達 宮より、一ヵ月ぶりである。
顔がはれて手がはれて、起きたがとても行く気になれず。
夜宝屋の会、奥村五百子についての。時雨、市子、八千代、禎子、そういう人々が実にモンストラスに見えた。遊ばせ言葉で、変に社交声で語尾をぼやかしたような喋りかたでやっている。大石千代子の出版記念会、市子「真杉さんがあの会をやってもらって大変得をしたと云っているそうですから大石さんも云々」すると時雨、「今本を一つまとめかけていて、それは公的のものなんで云々」、変につばのたまったような調子で云っている。『女人芸術』の時代、そして今日のありよう。何だかゼラチンをかぶって奇妙な恰好になりながら納りかえっているようで、皮のむけた人間らしいの稲ちゃんと杉村春子とだけの感じであった。女、何て妙にケチくさいだろう。女史連というのはひどいものになりつつあるものだ。
自分の生きている日々のありよう、作家としての生涯について何か震撼的に感じるものがあった。