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にっき
日記
宮本 百合子
23 一九三九年(昭和十四年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页
一月一日
一月二日
一月三日
一月六日
一月一日(日曜)
起き初め
普通の御飯のたべぞめ
病院では元日には先生がた出て来る。外科では恒例で手術室で福引をするよし。やっぱり大して品のよい文句もないらしい。木村先生盲腸切開、指が入らない、というので子供の指環を当てた人があるよし、これなど上の部。
夜寿江子、島田のかつらをかぶって振袖でやって来た。病院でこんなことをして遊べるのもいいようだが、今度はここの病院のそういうのんきさが却って苦しいように思えた。聖路加では二時―五時面会時間区切って、一日二人位にきめている由。本当の病気のときはそれでないとやり切れまい。廊下も実にざわめいているし。い号の下は軽症が多くてざわざわしているのだそうだが。
一月二日(月曜)
風呂に入り初め
一月三日(火曜)
やっと髪を洗う。本当にさっぱりした。十二月に入っては天気が寒かったところへ風邪で二週間だめで、とうとう洗えなかった。病院の中は乾しやすいし風邪の心配もない。
一月六日(金曜)
大きいおなかの上の小さい創を写真にとる。
病院のなかを散歩し初め。
○これまで仰臥して傷を見ていた。それは小さくてこわくもなかったが、いよいよ起きて立って鏡にうつして見たら、やっぱりおなかは切っては悲しいと思う。