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にっき
日記
宮本 百合子
23 一九三九年(昭和十四年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页
一月二十五日
一月二十七日
一月二十八日
寿も大よろこび、云うと出来なくなっちゃいそうでこわいと口をおさえて目玉ギロギロさせてのぼせた。私も相当にワクワクなり。ここの家ではどうしても女中さんなしでは一人でやってゆけず。そのように二台連結の家があったら二人とも工合よくやってゆけるだろう。寿も自分の家が欲しくてたまらないのだから。
一月二十五日(水曜)
〔発信〕第九信
〔受信〕一月二十三日の手紙
一月二十七日(金曜)
寿、フランスの小さい詩に曲をつけている。一寸よむ。やはり年や内容の単純さと技術の単純さが出ていて興味がある。それでもこうやってこんなものをかくと文章で云えば小品文の手習程度だが、やはり特別な心持がする。姉妹二人で愉しき貧乏をして勉強してゆきたいと思う。
〔欄外に〕面会
一月二十八日(土曜)
きのう面会に出がけ、タバコやに下っていた札を見つけて電報をうった。その家とってもいい家よ! と栄さんと二人とびこんで来た。片と山さんと来。又あとから滑という人来、てっちゃん来、その家、南向、二階八・洋六・四半・六・三で、どの室も独立している由、48、かすか、かさぬか、半々との意見。そんなにいい家をひとがとってしまうの欲しい。