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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

七月十三日

七月十四日

「極めて高いところに立っていたいと思うです。科学的立場から自分も犯罪の種類も超越して云々」「公判が近づいているから」「イヤそういうこともですね、明日公判があってきょう腫物を切ってはさしつかえるというような場合でない限り考慮しません。あくまでも科学の必要とするところにしたがって、患者のため専一に云々」「或は接見を禁止して安静を保たせて云々」中村武羅夫に似た相恰の男。客がありますから五分間とかそわそわそわそわ。「私としてはお礼を云ってお願いいたすしかないのですから」と自分云う。

七月十三日(木曜)

公判第二日 中委会で処分の最高を除名と決定したこと明白となった。

栗林氏のところへ宮本電報をよこしたよし、公判傍聴はオブザーバーとしろ、と。

明日行く由。

○「西沢のことで宮本を全幅的に信頼していなかった」という秋笹。(逸見の陳述。)

七月十四日(金曜)

栗林と二人でゆく。いろいろ手間どる。医者に栗林氏一時間もかかって公判のことを主張す。司法大臣に上告でもされればやはり彼等こまる。やっと許して、病舎で会う。

すっかりやつれている。月曜に小喀血をした由。小喀血のあるのを陰性というと見える、こういうところのイ者は。