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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

三月二十七日

三月二十九日

あけたら栄さん。

けさ、六時十分、先生が東京に就職する少年を大勢つれて着。弟がいる。「来たね」わからない「誰?」「姉さん」やっとわかる。その栄は去年の三月三日に出て来ている。

主人たちが迎えに来ている、紹介して、明治神宮へゆき、そこで写真をとり、わかれて主人と。主人は山野楽器店、一年間、八円、五年間夜学。合宿へつれてゆく。三人一緒。「君たちの言葉ちっとも分らないね」「勝太郎、徳山※(「王+二点しんにょうの連」、第3水準1-88-24)知ってるかい?」「勝太郎なら知っているけれど」二年たつと配達。

○婆さんは三時半におきて十二人の米みそ汁をつくる。これは朝五時四十分ぐらいに皆朝めし。十四時間ぐらい働く。一円二十銭からもっと。女でズボンはいてせんばんでも何でもやって八十円も九十円も。

○「二十の声をきいちゃ帯だって心がけなけりゃ」と二十円の□□紬を売りつける。五円で四ヵ月。

十五円出している。天理教。

手袋、エリ巻をとらせる、入門のとき。

三月二十七日(月曜)

ポチ入院埋葬すべてで 9.00 也。いないと淋しい。

三月二十九日(水曜)

〔受信〕第十八信二十七日づけ着