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にっき
日記
宮本 百合子
23 一九三九年(昭和十四年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页
七月六日
七月八日
七月九日
七月六日(木曜)
蚊がいる。くわれる。うるさい、ピシャリ、と叩く。そのままかゆいところかきつつ眠る。十時頃おきる。昨夜は門も玄関もあけっぱなしであった。こわくない。こんな風になるから面白い。
『大洋』のハガキ時評 一枚
七月八日(土曜)
病舎の接見所で会わしてくれることをたのんでいるが、医者はそれほどでないと云っている由。それで戒護課長次席話したが(マア一緒に行こうじゃないか、と)きかない由。八時から一時半まで待って、その話でかえる。感情のもつれだろう、と云う。宮は感情などもつれさせてはいないこと明白である。只体が必要とするところを求めているわけであろう。医者は一般論で云う。それは、二丁歩いてかえったらすぐ脈が切れるというのではあるまい。マア私と一緒に行こう、そう云われて歩いていいものならば、歩かないですむ方法を考えはしないのであるから。
かえり久しぶりに稲ちゃんのところへよる、かえりに栄さんのところへ。そちら留守。目白へ十時ごろ二人で来てフロをたいて入り、いねちゃん赤い箸が気に入ってもって行った。うれしい。
〔欄外に〕面会出来ず
七月九日(日曜)
〔発信〕六十信