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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

七月二十二日

傍聴人もごく少数。役所のもの特高などの方が多い。須田来ている。出入り毎にキョロキョロ。

七月二十二日(土曜)

秋笹、第三日目(終)

すこし公判廷になれたのと、すこし書類をよんだのとで比較的明瞭にのべた。一月二十三日以後のことを。

○木島に対する疑いや、袴田に対する疑いの固定化が、すこし普通でない。あらゆる行動をその方向へ分析してもってゆく。

しかし今度の事件がインテリ派の権力あらそいから生じたというようなデマに対してはっきり反対した。

逸見が宮本が官僚的で威張っていると云ったというようなことに対し、そういうことはない、公正な人物であると思う、しかし自分を主張することにおいては、つよい――ガンコなところがあるとは云える、という云いかたをした。

「今日から見れば何々だが(ここきこえず)マア当時の心持としてはですね云々」或は第一日の共産党の認識について「批判の部分は昭和十一年度で今とはちがうが」云々。栗林、島野(更新会ベンゴ士)に大きい声で「山本正美のように控訴へ行けば転向しますよ」

それぞれの陳述が人柄をあらわしている。そのこと印象深し。保釈の逸見は大泉側へも「八方円くおさまるよう」