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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

二月八日

かえり寿司を一寸たべ。

新潮賞一千円の候補に「くれない」が上っているとのこと、「くれない」に賞を出すのは文学のために結構だ。そして千円あたればいねちゃんや私のためにおめでたい。

○小説の話をする。よかろうということ。

〔欄外に〕○M子さん面会に行ってくれる。

二月八日(水曜)

〔発信〕第十三信

〔受信〕二月六日づけの手紙

○てっちゃんよって呉れる。手紙のずっとためてあったのをくれる。一昨々年一本。一昨年一本、去年よこし今年一本。

○原さんのところへ見舞にゆきやはり名のこと話してしまった。稲庭という家へデンワかけ、中野さんにこっちへかけてくれとたのむ。九時迄と云って。夕飯までかからず。てっちゃんのところで夕飯をたべると云い、熱っぽいと云って早くかえった由。電話がかからないで、あした妙なことになるのではないか、夫婦が。何だかそう思うといやだ。もしかからなければ役所へかけるしかあるまい、朝。

○晴天。だが、雪が北側の屋根の斜面や往来に凍ってのこっているために、風はつめたいし冷える。雪が凍った坂で男の子が棒切れにのってスケートの真似をしている。

〔欄外に〕

S、昨日より林町。