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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

七月十八日

七月二十日

こういう考えかたもあると大変感服した。

七月十八日(火曜)

眼鏡(ふちなし)丸顔、くくれた顎、小さい口、落ちている肩。袴。羽織。「マア何々ですね」「それがですね」何でも間へそれが入る「マア、ですね」が。一種の本質をあらわしている。この人は産労から入った。自分の方に一貫したシステムをもたず、きかれることに受動的であってしかもそれを否定的に答えるので、平べったい渦が小さく、いくつもまいているような感じである。

〔欄外に〕

秋笹の第一日。

公判廷に警視庁特高の特別傍聴席が出来た。

七月二十日(木曜)

秋笹第二日、十二月二十三日を中心として。

逸見の陳述と対照的に裁判長がきく。

「それは全然うそです」だが自分から何もはっきりしたこと云わず「記憶していませんが」これでは否定もよりどころないことになってしまう。

しかし、小畑が急変したとわかったとき、人工呼吸や宮本が活を幾度か入れたりしたこと、小畑が逃げようとして生じた災難であったことだけは、はっきりと強調した。

防空演習のため四時きっかりに終る

〔欄外に〕

○これまで『読売』が夕刊にごく短い記事をのせていたのに全くやめてしまう。