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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

八月十一日

八月十二日

八月十一日(金曜)

〔発信〕いと子さん、栄さん、宮へ速達第76

〔受信〕宮より九日づけの手紙「事務的向上したいものだ」

経済新報社へ行く、年報揃った。

かえり三越。アンジアナ、フランス、ドイツ文学がイカン、近代文芸十二講等買う。足袋、スフ三割の底というのを見つけて大いによろこぶ。

アボチンにおみやげ「コザルノシクジリ」かえって宮に速達かく。第一第二弁護士会の規約もうつして。第二の方妙に官僚的でしかもアイマイな規約の文章、あの事務のおやじとよく似ていて可笑しい。

○髪を洗う。夏ミカンない。ミツカンはサクサンが多いからというのでつかう。かってみたら咲は猪口でつかった、自分茶のみ。マア髪の毛の酢のものになっちゃいやしないかしら。髪を咲かいで見て大丈夫だわ。

○宮、林町には女中がいる、私はいそがしい、女中をお使いにやれるだろう。そういう風に考える。そう行くものではないのだけれど。

〔欄外に〕

机の上に太郎のもって来てくれた蚊帖つり草、水引き、猫じゃらし、山ごぼうの房実。

八月十二日(土曜)

夜中三時 咲枝産気づいて沢崎氏へゆく

〔欄外に〕

面会、小さい花は成長して、みのってつるをのばして愛するものを巻く。