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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

八月十三日

八月十四日

八月十五日

八月十六日

八月十七日

八月十八日

八月十三日(日曜)

〔発信〕第七十七信

ソネット「化粧」

○五時二十五分、元気よい生声

○濡れているプラタナスの葉。ものほしの下の石の上の石菖の大鉢。

カン護婦のバタバタ足音

「御安産でございますよ、お嬢様」

○ホンときこえる

オギャー、オギャーというあの声。

あれをきかないでは可愛さわからず。

八月十四日(月曜)

国男のかえりを待って十二時半

八月十五日(火曜)

〔受信〕十日づけ

小さい娘をさらわれて世間をさわがしていた妙子ちゃんの母自殺す。いよいよ自分の想像が深まった。被害者と加害者とが同一人であるという。――

〔欄外に〕

公判再開。

木島隆明第一日

八月十六日(水曜)

〔欄外に〕

面会

「いかが? 熱が出やしなかったかと思って」

「ああ、七度一分ばかり。馴れたらいいだろう」

八月十七日(木曜)

〔発信〕第七十八信

〔受信〕十五日づけ

〔欄外に〕木島第二日

八月十八日(金曜)

〔発信〕第七十九信

「この次いつにしましょう」

「水曜か金曜だね」

「月曜弁護士が来るし、お疲れになるでしょう」

「じゃ金曜日にしとこうか、大変いいんだけれどね、疲れるから」

〔欄外に〕

面会

His voice went in.