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にっき
日記
宮本 百合子
23 一九三九年(昭和十四年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页
一月十七日
一月十八日
一月十九日
一月十七日(火曜)風ひどし
初めて面会に出かける。一時間余待って、十分と少し話す。つかれた。m、元気そうに見え、よろこびが顔に溢れて居り、その光りでこっちの体があたたまるようであった。
かえりに、車をまたせておいて御木本によってバラさんのために指環を一つ見た。15.00 ジャーマンベーカリーに休む、こしかけた途端、ヤ、これは――と挨拶したのは例の本や氏。
まだ歩くのに寿江子の腕につかまっている。おとなしい。
○帰ったら太郎とアアちゃんとが来ていて、あとでダッチャンも来た。太郎と遊ぶ。どてらをかぶって。兎(太郎)私は雨、風、雪、オーカミ、火事になる。
一月十八日(水曜)
白揚社からバッハオーウェンの母権論を富野敬照という坊さん出らしい人が訳している。訳者の態度は至極アイマイである。働く女は近代父権下の lady のような隷属はしていないというようなことを、この複雑な今日の現実の中で、ある種の考えに役立てられる危険をもって云っているし上代神話と結びつけているし。六枚ばかり批評をかく。先駆的古典としての価値を明らかにすることに力点をおきつつ。
一月十九日(木曜)