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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

一月二十日

一月二十一日

どうしたことかという程お客が多くて多くて、夜は口の中が渋くなるほどくたびれた。蓊助の話。困ったものだ。奇人だということになったと父親に云われた由。これはまだ文学的表現だ。弱くて甘える(自分の気持に)傲慢さがあるのがすべての起源となっていると思う。

T、すっかり丈夫そうになってつやのよいほっぺたをして、いい。ちっとも文学的なところのない女のひとのさっぱりさ。

戸。カフスボタンでいいということになる。『文芸』で日記をのせようということになった。K。実に内面的成長の可能のすくない人だ。

一月二十日(金曜)

〔発信〕第七信

もとの屋根の見えるスケッチ二枚

〔受信〕十八日づけの手紙着。

○寿江子をおがみたおして、二階からもとの家の屋根の見える景色を描いて貰って、光子さんの分と一緒に送る。

一月二十一日(土曜)

〔発信〕原さんにお祝は何にしようかときいてやる。

二階にいたら珍客です、というバラさんの声。稲ちゃんと栄さん。二人とはおどろいた。二月十三日には何かしてくれるらしくて、のばしたなんて云っちゃ駄目ですよと云い笑っている。うれしかった。久しぶりで文学の話をする。