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にっき

日記

宮本 百合子

23 一九三九年(昭和十四年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 28,069 字 · 57 页

青空文庫

一月二十二日

一月二十三日

「はたらく一家」のことについて。「北ホテル」との比較。Mの女の思いあがりの妙な工合につき。『文芸』の人物評論につき。栄さんの小説につき。この春の原稿の要求のまとはずれさについて。谷崎潤一郎の「源氏物語」和訳のうしろの和訳について。五時までいてかえると云っているうち、きいてからかえりましょうか、と角力をきき一番おしまいが勝負つくと、サァかえりましょうとかえってゆく。久しぶりでいい気持。いい気持。実にこの位のひとはすくない。

〔欄外に〕面会にゆく

一月二十二日(日曜)

○正に手紙を出そうとしていたところへ電報で、その手紙をさしひかえる。

○寿江子の思いつきでmの着物の役に立たなくなったのをはぎ合わせて Bed Spread をつくることにして、大島と八端とを出して切り合わせた。

○床に入ってからいろいろ書くものについて考える。小説ではかきたいもの一つある。しかし一つしかない。それがいろんな条件との関係でどうか。わからない。書いて見ようと思う、いずれにせよ。

一月二十三日(月曜)

面会。五十銭の切花を入れる。バラとフリージアを入れる。五十銭なら花の注文が出来る由。