轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
「朝日新聞」1928(昭和3)年8月26日~1929(昭和4)年2月22日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 267,766 字 · 530 页
友吉をはじめとして四人の者は小次郎につけられているとも知らずに、広い往来へ肩を並べて、話しながら先へ進んで行った。
と、友吉の声が聞こえた。「……ふっと打てるような気がしたのさ、よしひっぱたいて片輪にしてやろう、こう思って足を払ったってものさ。……だがさすがは山県紋也だ、あべこべに俺らを打ち据えおった……左の横面が痛んでいけない」左手を上げると横面をおさえた。「ズキンズキンと痛みおる」四人は先へ進んで行く。
と、一人の男がいった。「苦心をした甲斐はあったってものさ。きゃつの背後楯の人間が正親町様だということが、お前の探索でわかったんだからな」
「うん」と友吉はうなずくようにしたが、「たいして手間暇はかからなかったってわけさ。京都から来る飛脚の状箱を、こっそりあけるだけでよかったのだからな」四人は先へ進んで行く。と、もう一人の男がいった。
「親分、うまくやってくれればよいが」
「そうさ」とこれは友吉であった。
「普通の捕り物とは違うのだからな」
「こっそり引っくくるか叩っ殺してしまえ――というのが狙いどころなんだからな」
しばらく四人は黙り込んだが、先へズンズン進んで行く。