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Japanische Klassiker mit Furigana

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

彼が家のはなれの物置兼客間の天井には、ぬけ殻から測って六尺以上の青大将が居る。其家が隣村にあった頃からの蛇で、家を引移すと何時の間にか大将も引越して、吾家貌に住んで居る。所謂ヌシだ。隣村の千里眼に見てもらったら、旧家主の先代のおかみの後身だと云うた。夥しい糞尿をしたり、夜は天井をぞろ/\重い物曳きずる様な音をさせてあるく。梅雨の頃、ある日物置に居ると、パリ/\と音がした。見ると、其処に卵の殻を沢山入れた目籠に、彼ぬしでは無いが可なり大きな他の青大将が来て、盛に卵の殻を食うて居るのである。見て居る内に、長持の背からまた一疋のろ/\這い出して来て、先のと絡み合いながら、これもパリ/\卵の殻を喰いはじめた。青黒い滑々したあの長細い体が、生き縄の様に眼の前に伸びたり縮んだりするのは、見て居て気もちの好いものではない。不図見ると、呀此処にも、梁の上に頭は見えぬが、大きなものが胴から下波うって居る。人間が居ないので、蛇君等が処得貌に我家と住みなして居るのである。天井裏まで上ったら、右の三疋に止まらなかったであろう。彼は其日一日頭が痛かった。

ある時栗買いに隣村の農家に往った。